アニメ『ウマ娘プリティーダービー』のOPやED、各回についての元ネタ記事はこちらからどうぞ!
アニメ第2話の元ネタ
トレセン学園での生活をスタートさせた、スペシャルウィークことスぺちゃん。チームスピカに入り、すぐにデビュー戦が決まります。
アニメ第2話でも第1話に引き続き、現実の競馬をモチーフとして数々の元ネタが存在しています。
ここではアニメ第2話の流れに沿いながら、1つ1つの元ネタを解説していきます!
お寝坊スぺちゃん
第2話は、主人公
スペシャルウィークのデビュー戦や、
サイレンススズカとの寮での同室が決まったところから始まります。
寝坊したスペちゃんはスズカに起こされ、急いで学園に向かいます。
三冠ウマ娘とは
何とか遅刻せずに登校したスペちゃん。
授業では「
三冠ウマ娘」について勉強をしました。
皐月賞・日本ダービー・菊花賞を制覇したウマ娘が「三冠ウマ娘」になります。
これは現実の
三冠馬と同じです。
授業では、「三冠ウマ娘」として
ナリタブライアン・
シンボリルドルフ・
ミスターシービーが紹介されました。
いずれのウマ娘も
史実通りです。
■実際の三冠馬
2018年現在、以下の競走馬が三冠馬になっています。
・1941年 セントライト
・1964年 シンザン
・1983年 ミスターシービー
・1984年 シンボリルドルフ
・1994年 ナリタブライアン
・2005年 ディープインパクト
・2011年 オルフェーヴル
|
三冠ウマ娘が絶対的強さを持つウマ娘と言われるように、いずれの三冠馬もスピード、スタミナ、そして運までも持ち合わせた、世代内で圧倒的な強さを誇る馬ばかりです。
生徒会長からの呼び出し
授業を終えたスぺちゃんは、生徒会長であり、先程学んだ三冠ウマ娘の一人、シンボリルドルフに呼び出されます。トレセン学園の規模、目的等の説明を受けますが、スぺちゃんには難しいみたいです…
■会長のデビュー戦
会長は自らのデビュー戦を「そんなもの、鎧袖一触だ」と話しています。
鎧袖一触の意味は「鎧の袖でちょっと触れただけで敵を倒してしまう」という意味で、史実のシンボリルドルフはデビュー戦を2馬身以上の差をつけ勝利しています。
前髪が似ている2人の関係は?
会長が呼びかけると、後ろに隠れていた
トウカイテイオーが出てきました。
現実の競馬では
父・シンボリルドルフ、
息子・トウカイテイオーの
親子関係です。
ウマ娘では、トウカイテイオーが会長であるシンボリルドルフに
強い憧れを持っている事が語られています。
また、史実では2頭とも、
流星と呼ばれる馬の額から鼻面に流れる白斑があります。ウマ娘の
二人の前髪にも反映されているのが分かりますね。
■スクールモットーの意味
スクールモットー「Eclipse first, the rest nowhere.」の意味を会長から問われるスぺちゃんですが、ここではわからずじまい。
意味はその後の会長のセリフにもあるように「唯一抜きん出て並ぶ者なし」。
ちなみに直訳すると「エクリプス1着、2着馬は無し」。これは18世紀のイギリスにいた、伝説級の名馬エクリプスのエピソードからきています。
「圧倒する」という意味で主にイギリスで使われました。
トレセン学園の案内
トウカイテイオーに案内されながら学園内を見て回るスぺちゃん。図書室ではうるさい所を
メジロマックイーンに注意されてしまいます。
■プールがある意味
続いてはプールへ。そこにはタイキシャトルがいました。彼女が勢いよく飛び込み、水しぶきでスぺちゃんとテイオーはずぶ濡れに。
彼女のモデル馬は短距離戦で圧倒的な強さを誇り、また実際にプールで鍛えられ強くなった馬です。
競馬でもプール調教があり、足に負担が少ない事、心肺機能が鍛えられる事がメリットとされています。
■ヒシアマゾンとナリタブライアン
外では
ヒシアマゾンが「くっそ~、また負けたぁ~!」と穴へ向かって叫んでおり、その横には
ナリタブライアンの姿が見えます。
史実の
有馬記念で、2年連続でヒシアマゾンがナリタブライアンに着順で負けている事が由来なのかも?(1994年は1位と2位、95年は4位と5位)
デビュー戦の出馬表
トレーナーの元で鍛錬を積み過ごす中、スペちゃんのデビュー戦の出馬表が。8枠14番、芝1600mは史実のデビュー戦と同じです。
違う点は事前の人気で、史実では血統の良さから1番人気になっています。
■ウマ娘のネーミングにも注目
この出馬表に書かれているほとんどのウマ娘の名前が史実と連動しているみたいです。
一例を挙げると史実のこのレースでは12番に「ハードトウコウ」という馬がおり、ハード⇒ソフト、東⇒西と対義語にしてソフトセイコウと名付けられていると思われます。
蹄鉄の役割
その後、スぺちゃんが寮の自室で蹄鉄(ていてつ)を打つシーンへ。
蹄鉄は実際の競馬では、馬のひづめの底に打ちつけ、ひづめの摩耗や破損を防ぐためのU字型の鉄の金具です。競走馬は基本的に必ず装着しており、また蹄鉄も摩耗するので2~3週間ごとに交換が必要です。
ウマ娘の世界ではシューズに蹄鉄を打ち付けて走っているみたいですね。
スぺちゃんの幼少期
蹄鉄を打ちながらため息をついているスペちゃんを見て、サイレンススズカは会話を持ちかけます。入部の際にスぺちゃんが「日本一のウマ娘になりたい」と話していた理由を尋ねました。
スぺちゃんは
お母ちゃんとの約束と答え、その後彼女の
出生と
幼少期が語られます。産んでくれたお母ちゃんがその後間もなく亡くなっていることが明かされました。
史実でも母である
キャンペンガールが、受胎中に幾度も
疝痛を起こして衰弱し、
出産の5日後に死亡してしまったというエピソードがあります。
また、スぺちゃんは「
これまで近くにウマ娘のいない田舎で育った」という話が
フジキセキから語られています。
史実でも幼少期はあまり他馬と行動せず、1人で遊んでいたそうです。
■育ての親
スペちゃんは2人目の母、育てのお母ちゃんから特訓を受け、「日本一のウマ娘になる」と約束をしています。
育ての母が金髪で外国人風である理由は、史実で馴致(じゅんち。主に馬の乗り慣らしの事を指す)を担当したのが、ニュージーランド人のティナさんという人だったからだとラジオにて語られています。
レース出走!
スぺちゃんのデビュー戦の場所は阪神。史実でも阪神競馬場にて行われました。
初めてのレースで緊張していたスぺちゃんですが、サイレンススズカの励ましもあって、緊張がほぐれていきます。
スタート直前、隣で闘争心をむき出しにしたのは13番の
クイーンベレー。白い髪で眼帯をしていますね。
史実レースでの13番は
ランドエース。芦毛の馬で、
ブリンカーという馬の視野を狭め、レースに集中させる馬具を付けていました。
白い髪=芦毛、ブリンカー=眼帯として反映されていると思われます。
クイーンベレーの言葉に萎縮している間にレース開始!スぺちゃんが出遅れていますが、史実では好スタートを切っています。
スタートがばらついている事、スぺちゃんが前から5番手につける事は史実のレースと同じ展開です。
■蹴りあげられた土にも元ネタが
クイーンベレーが土を蹴り上げてスぺちゃんに妨害をしてくるシーン。
元ネタが存在しており、武豊騎手がデビュー戦であえて後ろにつけて、キックバック(前の馬が蹴り上げる砂埃や芝)に耐性があるか試した事が由来とラジオにて語られています。
ウマ娘ではお母ちゃんとの水風船避けの特訓の成果が出ているシーンでもありますね。
直線ではタックルをかわし、見事スぺちゃんが1着でゴール!史実でも1着でした。
ちなみにクイーンベレーが2着ですが、史実でモデル馬のランドエースは14着(最下位)だったりします。
見事勝利したスぺちゃんでしたが、お母ちゃんからもトレーナーさんからもウイニングライブの練習は受けておらず、まさかの棒立ち…今後の成長に期待しましょう!
アニメ第2話の感想
1話から引き続き小ネタ、再現の多さにビックリ!
1話に引き続き、細かいところまで史実を参考にして作られており、この記事を作るのが大変な程、史実の再現、あるいはそれを元にした小ネタが盛り込まれています。
何回見ても新しい発見があるかもしれませんし、ここに記載されていない所でも気になった事があれば調べてみるのもいいかもしれませんね!
第2話のお気に入りシーン
またも蹴られているトレーナーさん
1話でスぺちゃんに蹴られていたトレーナーさんですが、2話では
ウォッカと
ダイワスカーレットに足蹴にされています。トレーナーさんは痛くないどころか何だか嬉しそう!?
担当ライターのベストカット
初のレースでバタバタとしていたスペシャルウィークが、直線で「ここだ!」とスパートをかける場面より。
ウマ娘達は普段は可愛いのですが、レース内で走る姿はカッコよくて熱いものがあり、自分も魅入ってしまいました。
次回のレースも楽しみ!
デビュー戦で勝利したスぺちゃん。次回は三冠レースの1つ目、皐月賞に挑みます。無事に勝利する事が出来るのか!?
アニメ『ウマ娘プリティーダービー』のOPやED、各回についての元ネタ記事はこちらからどうぞ!
© Cygames, Inc.
当サイト上で使用しているゲーム画像の著作権および商標権、その他知的財産権は、当該ゲームの提供元に帰属します。