アニメ『ウマ娘プリティーダービー』のOPやED、各回についての元ネタ記事はこちらからどうぞ!
アニメ第3話の元ネタと解説
第2話で
デビュー戦を見事勝利で飾ったスぺちゃんこと
スペシャルウィーク。しかし練習していなかった
ウイニングライブでは棒立ちでした…
アニメ第3話でも多くの場面で、
現実の競馬をモチーフとした数々の
元ネタが存在しています。ここでは第3話の流れに沿いながら、元ネタを解説していきます!
第三話の冒頭(オープニングの前)では新聞に棒立ちがバッチリ乗せられているシーンが。
チームスピカ、レースで好調!
オープニング後はスピカのメンバーが走るシーンから入ります。スぺちゃんは2勝目をあげており、その他のメンバーも好調で勝利を収めていきます。
スぺちゃんが何戦したのかは分かりませんが、史実のスペシャルウィークは3戦目までで1着⇒2着⇒1着と2勝をあげています。
史実で2勝目となったきさらぎ杯はGⅢ。スぺちゃんのゼッケンの色から勝ったクラスはGⅢと見られ、再現しているものと思われます。
■レースの元ネタは?
サイレンススズカは
11馬身差の大差で圧勝。他のメンバーが驚いています。
このレースの元ネタは着差、またゴールのデザインから
1998年の金鯱賞と思われます。
本当に11馬身つけての完勝を収めています。
その他
ゴールドシップのレースは2012年の神戸新聞杯(GⅡ)、
ウォッカと
ダイワスカーレットは新馬戦(デビュー戦)が元ネタになっている事がゼッケンの色や番号から推察できます。
トウカイテイオーにダンスを習う!
チームスピカの調子は良いものの、
ウイニングライブはサイレンススズカ以外酷い有り様。
そこでトレーナーさんは
ライブの練習をすると話し、スピカのウマ娘達をカラオケに。そこには
トウカイテイオーの姿がありました。
会長である
シンボリルドルフも怒っていたようで、トウカイテイオーの指導の元、スピカのメンバーはダンスの練習をします。
■テイオーステップ
歌とダンスを披露したトウカイテイオー。そのステップを見たウォッカは「これが噂のテイオーステップか!」と感心します。
モデルとなった馬もパドックやコース内で足を弾ませるような歩き方をしており、実際にテイオーステップという呼ばれ方をしていました。
■カラオケの曲は?
カラオケ内で出てくる曲は、ウマ娘のCDシリーズの中に収録されています。
トウカイテイオーが最初に歌っていたのは
「STARTING GATE 01」の中に収録されている楽曲
「恋はダービー☆」。
スピカメンバーの練習時の曲は、音こそ流れませんが、
「ANIMATION DERBY 00」の表題でもある楽曲
「 ENDLESS DREAM!!」である事がカラオケ画面の歌詞から推察できます。
三冠ウマ娘への挑戦
トレーナーさんは、第2話で習った三冠ウマ娘に挑戦するようスペちゃんに持ち掛けます。
戸惑うスぺちゃんですが、皆の後押しもあり、三冠ウマ娘を目指します。まずは皐月賞の前哨戦である、弥生賞へ向け気合を入れます。
■グラスワンダーの怪我
不安を抱え寝不足のスぺちゃん。それに対し
グラスワンダーが、「自分は
怪我をしているので出れない、だからレースに出れるだけラッキーだと思って、気楽に行くように」と話します。
この怪我ですが史実を再現しています。グラスワンダーは1998年の
春に
右後脚を骨折していて、
秋までレースには出られませんでした。
■セイウンスカイの調子の悪さ
「なんか調子が悪いんだよね」と横で話すのは
セイウンスカイ。
これにも元ネタがあり、史実でモデル馬が弥生賞の前に
ソエ(強い調教などで、骨を覆う
骨膜が炎症を起こす事。調教初期の馬に多い)を発症していたのが元ネタと思われます。
弥生賞の前にはある程度回復しましたが、
万全の態勢では無かったようです。
いざ、弥生賞へ!
部室にてトレーナーさんがスぺちゃんに弥生賞を説明。
三冠レースの1つ目である皐月賞。その前哨戦が弥生賞です。レース場、距離等の条件は皐月賞と一緒であり、直線にある坂が重要になってきます。
史実では競馬場によって坂の有無や高低差に違いがあり、また坂を得意とする馬、苦手とする馬もいて、予想をする際の1つの要素になってきます。
■元ネタは1998年の弥生賞
このレースの元ネタは
1998年の弥生賞。
1番人気は
デビュー3連勝の
キングヘイロー。史実では3連勝後に1度2着になってから、弥生賞に臨んでいます。
2番人気はスぺちゃんで、3番人気にはセイウンスカイ。この3人は枠の番号、人気順ともに史実通りとなっています。
レースがスタート!このスタートシーンは実は史実そっくりに作られています。
レース前はゆるっと行くと発言したのに、スタートすると先頭で逃げるセイウンスカイ。スぺちゃんは捉えきれないまま最後の坂へ。
坂で力を使い切ったセイウンスカイに対して、余力を残したスペちゃんが坂の上でラストスパート!
最後はスぺちゃんがセイウンスカイを抜いて1着でゴールイン!史実でも最後に差しきり、1/2馬身差つけての1着でした。
■何故ルービックキューブ?
スピカのメンバー達が勝ったスぺちゃんを褒める場面。何故かゴールドシップはルービックキューブを手に持っています。これはこのアニメの監督及川啓氏の演出です。
史実のゴールドシップの特徴として「落ち着きがないけど知性を感じさせる」という面があり、その象徴としてルービックキューブを持たせている、とインタビューにて語られています。
弥生賞勝利、祝勝会!
夜にはチームスピカのメンバーやトウカイテイオーと共に祝勝会が行われます。
その中でトウカイテイオーはサラッとスピカに入部する事を宣言。会長であるシンボリルドルフに追いついて一緒のレースで走るという目標を話すのでした。
■練習の成果を発揮!
祝勝会中、ウイニングライブで曲と共に練習の成果を発揮するスぺちゃんの回想が流れます。
この時流れた曲は、実は先程カラオケで練習していた「ENDLESS DREAM!!」です。練習の成果が出たみたいですね。
会長が飲むのはお酒?ジュース?
物思いにふける会長と部屋に入ってきた
エアグルーヴのシーン。
会長が「一杯つきあわないか?」と話した後に映ったのはお酒…ではなく
ニンジンジュースのようです。ラベルに「
carotte」(フランス語でニンジンの意味)と書かれています。
皐月賞へ向けて
新たな仲間も増え、皐月賞へ向けてスぺちゃんは練習の日々です。他のメンバーも手伝いますが、ゴールドシップだけは囲碁を始めとした謎の行動をしています。
この時にサイレンススズカから走るフォームを習ったようで、それまで手をグーにして走っていたスぺちゃんがこれ以降はパーで走っています。
■ゴールドシップの謎の行動
練習シーンでのゴールドシップの謎の行動。しかしこの行動にも元ネタがありました。
トランプタワーとスイカ割りは、映画「GAME KING 高橋名人VS毛利名人 激突!大決戦」で名人たちが行っていた特訓。ハンマーでの丸太打ちは漫画「はじめの一歩」のゲームにおいて主人公が行っていた特訓です。
最初の囲碁だけは明確な元ネタが判明せず。1人で2人用の囲碁をしている点から、主人公に平安時代の棋士が憑りつく漫画「ヒカルの碁」が元ネタかも?
■「あいつ」って誰?
皐月賞前の会話シーンで、トレーナーさんは「ねぇ、なんであいつ出さないの?」とおハナさんに尋ねています。
これは1話のリギルの入部テストで1着を取った
エルコンドルパサーの事と思われます。
史実のモデル馬は
外国産馬であり、当時の皐月賞には
出場できない決まりでした(今は外国産馬でも出走可能)。史実を再現するためか、ウマ娘ではおハナさんが出さない判断をしたようです。
サイレンススズカはスぺちゃんの蹄鉄を打ってくれました。スぺちゃんに気合が入ります。
勝負服とは?
スぺちゃんが勝負服を受け取り、試着するシーンへ。G1レースでは普段と違い、ウマ娘達は勝負服という衣装を着ます。特注品であり1人1人デザインが違います。
史実では馬に騎乗する騎手の衣装を勝負服と呼んでいます。ウマ娘ではモデルとなった馬の主戦騎手の勝負服が、各ウマ娘の勝負服のデザインに反映されています。
■食べ過ぎたスぺちゃん
弥生賞の祝勝会で大量に食べていたからか、スカートのファスナーを閉められないスぺちゃん。
これも史実を再現しており、モデルとなった馬も弥生賞での体重が466kgで、1月後の皐月賞では10kgも増えて476kgになっていたのです。
皐月賞出走!
いよいよ皐月賞当日。1番人気を受けてレースがスタートします。
弥生賞と同じような展開でしたが、今回は控えていたセイウンスカイが途中で一気にスパート。キングヘイローがそれについていきます。
スぺちゃんは追いかけますが、体重の増加のせいか坂を上がっても差が縮まらず。
そのままセイウンスカイが逃げ切り1着。スぺちゃんは3着に敗れます。
■史実の皐月賞
史実となったのは1998年皐月賞。史実でもスペシャルウィークは追いかけきれず3着でした。
セイウンスカイは史実では前半2番手に位置し、第4コーナー前で既に先頭に立って逃げ切り勝ち。ウマ娘では直線の坂で3人を抜かして先頭に立っており、多少違いがみられます。
■スペシャルウィークの敗因
スぺちゃんの敗因として、体重の増加、セイウンスカイが本調子になった上での作戦勝ちが挙げられます。
また史実では、仮柵(コースの内側の芝が荒れないように数メートル分保護している柵)がレース前に内側へ移動。
そのため内側は芝が荒れておらず走りやすい状況でした。内側を先行したセイウンスカイが有利で、外から追いかけたスペシャルウィークは不利であったと考えられます。
皐月賞の日の夜
その日の夜。スぺちゃんは明るく振る舞いますが、サイレンススズカと別れ1人になると、第2話で紹介された穴へ行き、悔しさを爆発させます。
そこに現れたのはトレーナーさん。スぺちゃんと同じく悔しさを穴に叫び、2人は日本ダービーでのリベンジを誓いました。
ここで第3話は終了となります。
アニメ第3話の感想
負けから強くなる事に期待!
三冠ウマ娘の目標が早くも断たれたスぺちゃん。しかし次のダービーでは勝ってくれることを期待しましょう!
史実のスペシャルウィークも勝ったり負けたりを繰り返しているので、そのあたりをしっかりと描いてくれているのは好印象ですね。
モデル馬は日本ダービーを勝利していますが、スぺちゃんは果たして・・・?
第3話のお気に入りシーン
祝勝会のシーンでのスぺちゃんのお腹。こんなところも可愛いのですが食べ過ぎには十分に注意してほしいですね…
■担当ライターのベストカット
皐月賞を勝ったセイウンスカイの晴れ晴れとした表情。いつもつかみどころがない彼女ですがここでは心の底から喜んでいるのが分かりますね。
アニメ『ウマ娘プリティーダービー』のOPやED、各回についての元ネタ記事はこちらからどうぞ!
© Cygames, Inc.
当サイト上で使用しているゲーム画像の著作権および商標権、その他知的財産権は、当該ゲームの提供元に帰属します。