アニメ『ウマ娘プリティーダービー』のOPやED、各回についての元ネタ記事はこちらからどうぞ!
アニメ第5話の元ネタと解説
第4話での特訓、模擬レースを経て成長した
スペシャルウィークことスぺちゃん。いよいよ
日本ダービーへ挑みます!
アニメの第5話でも、
現実の競馬をモチーフとした数々の
元ネタが存在しています。ここでは第5話の流れに沿いながら、元ネタを解説していきます!
いよいよ日本ダービーも間近。第5話冒頭ではダービーを走るウマ娘が取材を受けています。スペちゃんも取材を受けますが、慣れていない様子ですね。
ポスターとキャッチコピー
第5話では何度か日本ダービーのポスター、広告が見えるシーンが。その一部には「才能だけでは勝てない。」「ウマ娘の夢がここにある」と2つのキャッチコピーが書かれていますね。
これは元ネタがあり、前者は1998年日本ダービー、後者は同年のJRA(日本中央競馬会)の広告用キャッチコピーに近い文章になっています。
日付は6月7日。1998年の日本ダービーと同じ日付です。史実では基本的に5月最終週の日曜に開催されるのですが、1996~99年までは1週遅れでの開催でした。
ピッチ走法を練習!
オープニング後はチームスピカの練習シーン。坂とピッチ走法の練習として神社の階段を走っています。スぺちゃんは気合い十分で他のメンバーより多く練習しているみたいですね。
普段はまったりとしているライバルの
セイウンスカイも今回はダービーへ向けて必死になって練習。
マルゼンスキーとスぺちゃん
同級生にしてライバルである3人が表紙の本を、ダービーに出れない
グラスワンダーが楽しそうに見ています。
第4話でも説明しましたが、史実でもグラスワンダーは
右後脚の怪我のため秋までレースに出ていません。
また見切れていますが、画面左で
オグリキャップが大食いをしています。
そこに現れたのは
マルゼンスキー。ダービーを勝つのは、速さとスタミナがあり、最も幸運なウマ娘であると話しています。
彼女のモデルとなった馬は
持込馬(
国外で受胎し、その後
国内に来て産まれた馬)。当時は
外国産馬同様一部のレースに出れない決まりがあり、日本ダービーも出られませんでした。(現在は出走可能)
■スぺちゃんが見惚れた理由
スぺちゃんがマルゼンスキーに見惚れ、綺麗でカッコいいと話すシーン。
史実でマルゼンスキーはスペシャルウィークの祖父(母の父)にあたり、これを元ネタとして何かを感じていると思われます。
メジロマックイーンを勧誘
トウカイテイオーが本を読んでいた
メジロマックイーンに対し、チームスピカに入らないかと勧誘。読んでいた本はチームリストの本でした。
また、この2人は
ライバル同士みたいです。史実でも
1992年春の天皇賞で対決しており、勝ったのはメジロマックイーンでした。
■チームリストのウマ娘
チーム内のウマ娘の名前が映るシーン。リギル以外のウマ娘の名前は基本的に実在の競走馬をもじったものと思われます。
(一例 オウカナミキキング⇒サクラナミキオー)
■ゴールドシップとの関係
ゴールドシップに気に入られており、
良く絡まれるとメジロマックイーンは話します。
OPの元ネタ解説でも話しましたが、史実でのゴールドシップは
メジロマックイーンの孫です。
ただし産まれた時にはメジロマックイーンは
死去しており絡みはありませんでした。
■読んでいた本にも小ネタが
ゴールドシップに絡まれた事を回想しているシーン。図書室でメジロマックイーンが読んでいた本のタイトルは「雨が印象的な映画20選」。
史実のモデル馬は雨の中でのレースが得意であり、また名前の由来はアメリカの俳優スティーブ・マックイーン氏。一瞬映った表紙の中に2つの小ネタがありました。
■目潰しされるゴールドシップ
回想中、事あるごとに目に何かが刺さり暴れるゴールドシップ。
史実のモデル馬は気性が荒く、目隠しをしてゲートに入った事があります。さらにその目隠しが取られると暴れてスタートが出遅れたエピソードもあり、これが元ネタとなっていると思われます。
神社で話す2人
再び神社での練習シーンへ。もう1回練習すると話すスぺちゃんを、サイレンススズカが無茶はしないでと優しい口調で止めています。
■サイレンススズカのダービー
練習後、夜になった神社で2人が話をします。サイレンススズカは自分が日本ダービーで9着だったと話しました。これは史実と変わらず。
また敗因の1つとして距離が合わない事と話しています。史実でも主に1800~2200mで勝っており、ダービーの2400mは長かったようです。
■ローテーションのその先は…?
サイレンススズカが話した自らの今後のローテーション(出走レース)。宝塚記念⇒毎日王冠⇒秋の天皇賞⇒ジャパンカップと話しており、秋の天皇賞までは史実通りとなっています。
またその先は秘密と話しました。これは史実でアメリカ遠征が計画されていた事が元ネタと思われます。
見学に来たメジロマックイーン
トウカイテイオーに連れられ、メジロマックイーンはスピカのメンバーが練習している神社へ。トレーナーさんがいきなり足を触って蹴られています…
ゴールドシップは入部届けにサインするように話しますが、メジロマックイーンは拒否します。するとゴールドシップは泣き出してしまいました。
史実では祖父であるメジロマックイーンにどうしても入部してほしいみたいですね。
スぺちゃんはサイレンススズカと共に練習し、目標タイムである40秒を切ります。しかしトレーナーさんはその事をあえて伏せておくのでした。
ウマ娘の祭典、日本ダービー
いよいよ日本ダービー当日。15万人を超える大観衆が集まります。
元ネタである1998年日本ダービーの入場者数は16万8127人。このアニメが放送している2018年も12万6767人の観客が集まりました。
■武豊騎手、本人役で出演!
ここで日本ダービーの解説として武豊騎手が本人役で登場します!
史実ではこの時スペシャルウィークに騎乗してこのレースに参加していました。またこのアニメ内でスぺちゃん、サイレンススズカが走るほとんどのレースは史実で武豊騎手が騎乗しています。
レース直前、緊張するスぺちゃんを励ますサイレンススズカ。そしてゴールドシップからは四つ葉のクローバーのお守りを受け取ります。神社でスピカのメンバーやメジロマックイーンが探してくれました。
マルゼンスキーの話にあった「最も幸運なウマ娘が勝つ」という話を皆も知っていたので、四つ葉のクローバーのお守りにしたものと思われます。
■ダイエットの成否
レース前、ダイワスカーレットはスぺちゃんのダイエットが成功したと話しています。
史実では皐月賞から日本ダービーまでの間に体重を8kg減らし、万全の態勢で臨みました。
レースに絶対はない
同じくレース直前のエルコンドルパサー。そこに
シンボリルドルフがやってきて、レースに絶対は無いが
お前は絶対を見せろ!という内容の話をしました。
これには元ネタがあり、シンボリルドルフの調教師が発言した「
競馬には絶対はない。だがシンボリルドルフには絶対がある」という言葉です。後のJRAのCMでもこの言葉が使われています。
■史実の1番人気は?
皐月賞を勝ったセイウンスカイ、同レースで2着だった
キングヘイローも気合十分。日本ダービーがいよいよスタートします。
ちなみにエルコンドルパサーが
1番人気となっていますが、第4話で解説したように史実では出走していません。史実で1番人気だったのは
スペシャルウィークです。
日本ダービー、スタート!
大歓声の中、レースがスタート!
■逃げるキングヘイロー
先頭で逃げたのは普段は逃げ戦法ではないキングヘイロー。リギルのメンバーは彼女が舞い上がっていると話します。
史実のモデル馬に騎乗した福永洋一騎手はこの時が初のダービー出場。逃げ戦法は自分が舞い上がって失敗したと後に語っています。
■「並ばない、並ばない!」
レースは最後の直線へ。先頭に立つセイウンスカイですが、そこにやってきたのはスぺちゃん。坂を苦にせず一気に抜き去りました。神社での練習の成果が出ます。
「並ばない、並ばない!」と叫ぶ実況。これは当時のレースの実況を再現しています。史実ではここからスペシャルウィークが独走し、5馬身差での圧勝を収めるのですが…
後ろから猛追してきたのは史実にいないエルコンドルパサー。あっという間にスぺちゃんを抜かして先頭に立ちました。
一度は抜かれたスぺちゃんでしたが、サイレンススズカの声援が聞こえ、最後の力を振り絞って巻き返します。
最後は2人が横並びでゴール!結果は写真判定となります。
ダービーの結果は同着!
写真判定の結果はなんと同着!スぺシャルウィークとエルコンドルパサー、両者とも1着という結果になりました。
史実でGⅠレースでの同着は2010年オークスの1回のみ。GⅠの写真判定では1cmの差も検出し判定しているようです。
これの元ネタとして考えられるのは、週刊少年ジャンプで1994~98年に連載された競馬漫画「みどりのマキバオー」。同じくダービーで同着となるシーンがありました。
健闘を称えあい抱擁する2人
同着となった2人。彼女らはお互いの健闘を称えあい、抱擁を交わしました。史実で同着となった2010年オークスでは騎手同士が抱擁しており、それを元ネタにしたのかもしれません。
そのまま第5話はエンディングへ。その中ではトロフィーを持つ2人の姿が見られますね。
アニメ第5話はここで終了となります。
アニメ第5話の感想
ダービー制覇が見られて良かった!
エルコンドルパサーが出走するというif(もしも)の展開があり、スぺちゃんがダービーを勝てるのか?と不安でしたが、無事に勝つことが出来ましたね。同着になるとは思いませんでした。
今後もif、あるいはアニメオリジナルの展開は出てくるのでしょうか。次回以降も楽しみですね!
第5話のお気に入りシーン
トレーナーがダービーのライバルに勝てないぞ、と話すとすぐに階段を下りていくスぺちゃん。主人公らしさがあって好きです。
担当ライターのベストカット
ゴールドシップの泣き顔。これはこれで普段見られないのでかわいいですね。
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