アニメ『ウマ娘プリティーダービー』のOPやED、各回についての元ネタ記事はこちらからどうぞ!
アニメ第12話の元ネタと解説
第11話では
サイレンススズカが復帰戦に挑み、見事勝利。今回はその翌日、
ジャパンカップにスぺちゃんこと
スペシャルウィークが挑む様子が描かれます。
アニメ第12話でも、
現実の競馬をモチーフとした数々の
元ネタが存在しています。ここでは第12話の流れに沿いながら、元ネタを解説していきます!
冒頭では間違えて1つ隣の東府中駅で降りてしまったお母ちゃんの姿が。
レース場まで走ると話すその姿は、駅員さんの感じた通り、第1話のスぺちゃんと同じ行動を取っています。
お母ちゃんがトレーナーさんと待ち合わせている場所も、第1話で登場した黄金のウマ娘の像の前。
第1話の元ネタ記事でも紹介している通り、現実の東京競馬場に存在する、黄金の馬と呼ばれるアハルテケという馬種の金の像が元ネタです。
強豪ぞろいのジャパンカップ
アナウンサーが、ジャパンカップについて「特に今回は、類を見ない強豪揃いのレース」と話しています。
元ネタは1999年のジャパンカップ。アニメと同じ日付で行われ、スペシャルウィーク、ブロワイエの元ネタ馬モンジューの他にも世界の強豪馬が揃ったレースです。
第9話の凱旋門賞にもおり、ドイツ最高峰のレースであるバーデン大賞を連覇したタイガーヒルや、イギリスのダービー馬ハイライズなど、豪華メンバーが揃いました。
同期のウマ娘たちの応援
レース前、スぺちゃんの応援に来たのは
同期であり
ライバルでもある
セイウンスカイ、
グラスワンダー、
キングヘイロー、
エルコンドルパサーの4人。
アニメ・史実ともにこのレースには出走しません。
史実ではセイウンスカイ、グラスワンダーは
怪我で出走できず。キングヘイローは
先週のレースに出走しており出走せず、エルコンドルパサーは
この日に引退しています。
マルゼンスキーの呟き
控え室前でのやり取りを見ていた
マルゼンスキーが、羨ましそうに
「いいわね、同期って」と呟きます。
マルゼンスキーは史実で
無敗のまま故障で引退。ライバルと呼べるような同期はいませんでした。
またウマ娘の中で史実馬が一番古い
1974年生まれであり、一番近い
シンボリルドルフでも年が7つ離れていることも関係していそうです。
先にジャパンカップに出たのはどっち?
早くジャパンカップに出たいと話す
メジロマックイーンに対し、
トウカイテイオーが自分の後になら出れるんじゃない、と茶化します。
史実では
2頭ともジャパンカップに出走。
先に出走したのはメジロマックイーン(1991年、4着)で、その後にトウカイテイオー(1992年、1着)でした。
ブロワイエの戦績とコメント
レース前の解説で「ほぼ負けなし」と言われているブロワイエ。元ネタ馬のモンジューはジャパンカップ前の時点で8戦7勝を誇っています。
解説からは「テンよし・中よし・終いよし」と紹介されていますが、これは「スタートが良く、道中も素直で、最後もきっちり伸びる馬」という意味を持つ用語です。
「調子に乗んな!」は誤訳!?
レース前、エルコンドルパサーから教わり、いいレースをしましょうという意味だと思いスぺちゃんが話したセリフは「La victoire est à moi」。
画面には「調子に乗んな!」と大きく字幕が書かれており、結果的にブロワイエや他の外国ウマ娘を挑発しているというシーン。
実はこのセリフは直訳すると「勝利は私のもの」という意味合いで、「調子に乗んな!」は発言した場面を考慮してもかなり拡大解釈しています。
ラスカルスズカ
6番のウマ娘がサイレンススズカと同じような耳飾りをしています。これは史実の6番がサイレンススズカの弟、ラスカルスズカであるためと思われます。
またゲートに9番の数字が無いのは、第11話の元ネタでも紹介した通り、史実の9番アルボラーダが出走を取り消したためでしょう。
ジャパンカップのレース展開
ジャパンカップがスタート。スぺちゃんは後方からレースを進め、さらにその後ろにブロワイエがつきます。
史実でもモンジューがスペシャルウィークを追走する形でレースを進めました。
レースの中盤から終盤にかけて、スぺちゃんとブロワイエがペースを上げ、他の馬を抜かしていく所も史実を再現しています。
■日本総大将スペシャルウィーク
レース中、たびたびスぺちゃんが実況から「日本総大将」と呼ばれる場面がありますが、これは史実の実況を再現しています。
名だたる海外馬の参戦の中、日本馬の中で唯一太刀打ちできると思われていたのでこの呼び方をしたのでしょう。
ジャパンカップの結果
直線でブロワイエを突き放したスぺちゃんが、そのまま独走し1着でゴール!
史実でも1着であり、「やはり日本総大将、スペシャルウィーク勝ちました!」という実況のセリフも史実をほぼそのまま再現しています。
ちなみにこのレース、ブロワイエが何着であったのかは描写されていません。史実では元ネタ馬のモンジューは4着に終わりました。
■ブロワイエの最後のセリフ
ブロワイエがスぺちゃんを称える場面では、最後のセリフのみ字幕がありません。
最後のセリフはスぺちゃんが話したのと同じ「La victoire est à moi」なので、調子に乗んな、と笑顔ながらもスぺちゃんに言い返していることになります。
WDT(ウインタードリームトロフィー)
第12話のラストでは、出走表と共にWDT(ウィンタードリームトロフィー)の出走ウマ娘が紹介されます。
WDTは現実には無いオリジナルのレースですが、演出や出走ウマ娘から、JRA(日本中央競馬会)のCM「夢の第11レース」が元ネタだと考えられます。
このレースについてはアニメ最終話の元ネタ記事にて詳しく紹介、解説しているので、気になる方はそちらもぜひご覧ください!
アニメ第12話の元ネタは以上となります。
アニメ第12話の感想
成長したスぺちゃん。物語の結末が楽しみ!
スぺちゃんがブロワイエに勝利し、ジャパンカップを制覇。お母ちゃんとの約束である日本一のウマ娘になったといっても過言ではないでしょう。
そして最後にはWDTの予告が。史実では馬の年代がバラバラであり、実現することのない夢のようなレースです。
WDTを含め最終回がどんな展開、どんな結末を迎えるのか。非常に楽しみです!
担当ライターのベストカット
ジャパンカップのウイニングライブのシーンより。
スぺちゃんを見守ってきたお母ちゃんと、ようやく約束を果たせたスぺちゃん。親子の姿は良いものですね。
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